用語集
JAC Groupの経営を特徴付けるキーワード、また、投資家との対話でしばしば取り上げられるトピックを用語集としてまとめました。
売上原価
売上原価は、当期におけるサービスや商品の販売に直接用いられた仕入れや製造の費用です。人材派遣業では、顧客企業に派遣されたスタッフの給与や福利厚生費などもここに含まれます。JAC Groupの売上原価は、社外の人材スカウトサービスなどに支払う成功報酬型のシステム利用料と採用代行サービス(RPO)の人件費で構成されています。
求人広告事業
求人広告事業は、求人情報を掲載する媒体(Webサイトや求人情報誌など)に掲載し、求職者を募るビジネスです。一般的に企業が掲載料もしくは成功報酬形式で料金を支払い、求職者は無料で情報を見て求人に応募するもので、近年では求人広告の掲載のみならず、各種のダイレクトリクルーティング向けのサービス提供なども行っています。
業績連動型株式報酬制度 (パフォーマンス・シェア・ユニット:PSU)
業績連動型株式報酬制度は、あらかじめ定めた業績目標の達成度に応じて自社の株式を付与する報酬制度全般に使われる用語です。当社では、パフォーマンス・シェア・ユニットの枠組みを用いて2025年度に導入され、並行する譲渡制限付株式報酬制度(RS報酬制度)と役割を区分する形で運用しています。支給の対象となる、監査等委員である取締役及び社外取締役を除く取締役の役位等に応じてあらかじめ設定した基準株式ユニット数を基礎として、3事業年度における、株主総利回り(TSR)を用いた評価と環境・社会・ガバナンス(ESG)に関する指標その他の非財務指標を含む目標達成度に連動して算定される支給株式ユニット数に応じた当社普通株式を、業績評価期間終了後に交付します。
コンサルタント
コンサルタントは、企業や個人が抱える課題を明らかにし、目標の達成に向けて、専門知識を生かして解決策を提言・支援する専門家のことをいいます。JAC Groupでは、人材紹介事業におけるフロント業務の担当者を「コンサルタント」と呼び、企業と求職者の双方を担当し、それぞれのニーズをくみ取りながら、最適な候補者と求人案件を提案しています。
コンティンジェンシー (成功報酬型)
コンティンジェンシーは、人材紹介のビジネスでは、求職者が実際に紹介先の求人企業に入社するまでは当該企業に手数料を請求しないビジネスモデルを意味しており、日本語では「成功報酬型」と呼ばれます。求職者登録型の人材紹介ビジネスでは世界的に普及しているスキームで、近年では求人広告ビジネスなどにも応用されることが多くなっています。
譲渡制限付株式報酬制度 (RS報酬制度)
譲渡制限付株式制度は、事前に合意した期間については勤務を継続することを条件として、譲渡制限付株式(RS=Restricted Stock)を付与する報酬制度です。欧米では役員の報酬スキームとして広く普及しており、当社においても2022年、監査等委員である取締役及び社外取締役を除く取締役を対象として、当社の企業価値の持続的な向上を図るインセンティブの付与と、株主の皆様との一層の価値共有を目的として導入されました。
職業紹介事業 (人材紹介事業)
職業紹介事業は、国内においては、職業安定法(第四条)が規定している「求人及び求職の申込みを受け、求人者と求職者との間における雇用関係の成立をあつせんする」事業で、当該事業を運営するためには厚生労働大臣の許可を受ける必要があります。手数料を徴収する民間の職業紹介事業は「有料職業紹介事業」に分類され、国が定める一定の要件を満たしたうえで、5年ごとに許可の更新を受ける必要があります。また、「職業紹介事業」は、実際のビジネスシーンでは「人材紹介事業」と呼ばれることも多くあります。
人材紹介事業
=職業紹介事業
成功報酬型
=コンティンジェンシー
独立役員会
独立役員会は、東京証券取引所が定める独立役員のみで構成される、当社の任意委員会です。当社の監査等委員でない取締役の指名及び報酬等は、独立役員会への諮問を経て決定されます。
パフォーマンス・シェア・ユニット (PSU)
=業績連動型株式報酬制度
返戻金制度 (リファンド)
返戻金制度は、人材紹介のビジネスでは、紹介先の企業に入社した求職者が早期退職した場合、事前に締結した契約の定めに基づく割合で、人材紹介事業者が当該企業に手数料を返金する保障制度で、「リファンド(Refund)」とも呼ばれます。世界的に広く普及している制度で、JAC Groupの人材紹介事業においても標準的な契約内容として設定されています。
前金型 (リテーナー)
前金型は、人材紹介のビジネスでは、サービスの開始時点で事前の契約に定めた前金(アップフロントフィー:Upfront Fee)を請求するビジネスモデルで、リテーナー(Retainer)とも呼ばれます。エグゼクティブサーチなどの領域では世界的に標準化している報酬スキームで、契約内容は個々の案件により異なりますが、成功報酬型とは異なり、契約した案件に対しては、前金相当の工数を提供することが条件に付されます。
無期雇用
無期雇用は、日本国内においては、民法(第六百二十三条)が定める「雇用」の中の「期間の定めのない雇用」です。期間の定めのある「有期雇用」と対になる分類で、待遇面も含めた分類である「正規雇用(正社員雇用)」とは必ずしも一致しません。日本国内で無期雇用・有期雇用の求人案件に外部から求職者を紹介する場合は、厚生労働大臣から職業紹介事業者としての許可を得る必要があります。
有期雇用
有期雇用は、国内においては、民法(第六百二十三条)が定める「雇用」の中の「期間の定めのある雇用」です。期間の定めのない「無期雇用」と対になる分類で、待遇面も含めた分類である「非正規雇用」とは必ずしも一致しません。2013年には、労働契約法の改正で、同一企業との間で有期労働契約が更新され通算5年を超えた場合には、労働者側からの申し込みによって無期労働契約に転換される「無期転換ルール」が定められました。国内では、パート、アルバイトなどの有期雇用であっても、当該の求人案件に外部から求職者を紹介する場合には、厚生労働大臣から職業紹介事業者としての許可を得る必要があります。
リテーナー
=前金型
リファンド
=返戻金制度
JAC Standard
JAC Standardは、コンサルタントのマインドセットのもち方や行動規範に加え、コンサルタントが得るべき知識、企業顧客への提案の考え方、ソーシングの手法、そして達成すべき数値指標などについて、JAC Groupのコンサルタントとしてあるべき水準を定めた規範集です。その内容はハンドブックにまとめられて社員研修に活用されているほか、各部門内のミーティングでも都度確認され、JAC Group全体のパフォーマンスをプロフェッショナルとして適正な水準に保つためのベンチマークとして、重要な役割を担っています。
JACモリンガの森
JACモリンガの森は、CO2吸収力が高いモリンガの植樹を通じて気候変動を緩和することを目的として、2024年にスタートしたプロジェクトです。沖縄県宮古島市から始まり、タイ、マレーシアなどにも地域を広げながら、年間10,000本を超える植樹を計画しています。
Mission & Duty
Mission & Dutyは、JAC Groupにおいてマネージャー以上の役職者が果たすべき役割を階層別に規定したCode of Conductです。その目的は、コンサルタント一人ひとりのスキルを一定水準以上に保ちながら組織として安定した成長を目指すことにあり、JAC Groupの管理職研修ではトッププライオリティのコンテンツです。
Philosophy & Policy
Philosophy & Policyは、JAC Groupの企業理念であると同時に、企業文化であり、そして倫理観でもあります。2つのPhilosophy (Freedom & Discipline, Fairness)と、3つのPolicy (Speed, Sincerity, Attitude)から構成され、それぞれがJAC Groupの事業活動の礎となって継続的な成長と発展を支えてきました。詳細については「企業理念・ミッション 」をご参照ください。
PPPプロジェクト
PPPプロジェクトは、JAC Group各社を通じて転職された方お一人につき1本の苗木を植えていくことで、顧客企業の継続的な発展とJAC Groupを介して転職された方の活躍を願うと同時に、森を育み、生態系を守り、地球温暖化対策にも寄与することを目的として、2008年にスタートしたプロジェクトです。PPPは「One Placement creates One Plant to save the Planet」を表し、これまでにインドネシアのバリ島とマレーシアのボルネオ島で在来樹種15万本超を植林しています。詳細については「植林活動 ~'職'樹の願い~ 」をご参照ください。
RS報酬制度
=譲渡制限付株式報酬制度
100+ Club
100+ Club(ワンハンドレッドプラスクラブ)は、JAC Groupにおいて100名相当分以上の転職を成功させたコンサルタントだけが入会できるクラブで、100+ Clubメンバーの称号をもつことは、一流と呼べる専門知識と経験をもったプロフェッショナルコンサルタントの証になっています。そのメンバーは、それぞれが高い生産性でグループ全体の業績を牽引しているほか、当社では、自主的に展開しているコンサルタント業務のサポート活動を通じて、全社のサービス品質向上にも貢献しています。